HAIしろくまツアーズスタッフ作成。アラスカ州アンカレジから、四季(二季?)折々の便りをお届けします。


by haishirokuma
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Atlatlって、なんだ?

…と思った方も多いと思う。というか、私も今回このイベントに参加するまでこんな言葉きいたことなかった。

Atlatlはもともと古代アステカ語らしく、日本語に訳すと「投槍器」だが、北米では今でもatlatlと呼んでいるらしい。氷河期の人々がマンモスやアザラシなどを狩るときに使っていた道具のようで、長い槍を投げやすくする道具、ということになる。もともとこの道具は氷河期にベーリング海峡を渡って伝わったものだとか。アジアでも使われていたのだろうか。

このatlatlを使って槍を投げる「Atlatl競技会」が、週末にネイティブヘリテージセンター(正確にはその駐車場)で行われるというので、冷やかしに行ってきた。主催は「アラスカ歴史考古学研究会」(勝手な訳)。

受付でルールを確認し、名前を記入して入場。子供は8歳以上から参加可能、ということ。「でも、まあ、それ以下の子供でも、混雑具合とかによって参加できるかもしれないから、研究会のメンバーに確認してね」とのこと。我が家の5歳児にも「ぜひやってみなさいね」なんて、声をかけてくれる。

「競技場」(駐車場なのだが)内はあちこちに手作りの的がおかれ、研究会メンバーが参加者に真剣に投げ方の指導をしていて、参加者はそれぞれの的で得た点数の合計点で競うのだが、全体的にはゆるい感じなのがいい。

さっそく5歳児も挑戦。特別に近くから投げさせてくれる。

これは「にんじん」の的。

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私もやってみたのだけれど、なかなか難しい。ともすると、槍だけでなく、このatlatlまで投げてしまう。なかなかまっすぐ飛ばないし、飛距離も出ない。

でもこの競技、5歳児の琴線に触れたようだ。全部の的を回る、と言う。

これは「マンモス」の的。

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さらに、「熊」の的。これは矢じりがついている槍ではなく、ゴムが付いている槍を使うもの。

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それぞれの的で利用するatlatlはみな微妙に形が違っていた。槍もatlatlも、おそらく研究会メンバーの手作りと思われる。研究会の人たちはこのイベントにみな非常にまじめに取り組んでいて、教え方の丁寧さも半端じゃない。5歳児にも大変親切に教えてくれた。彼らの指導のおかげで、球技が苦手でボールを前に投げることすら不確かな私も、何度か的に当てることができた。

冷やかし、のつもりが、気づくと2時間近くも経っていた。

このイベントは毎年行われていて、今年で14回目なのだそう。アラスカ歴史考古学研究会はクールに熱いのだ。Atlatlを使った槍投げに挑戦してみたい方、ぜひこの時期にアンカレジに来られたし。
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by haishirokuma | 2012-05-03 06:57 | 小熊のAkko | Comments(0)