HAIしろくまツアーズスタッフ作成。アラスカ州アンカレジから、四季(二季?)折々の便りをお届けします。


by haishirokuma
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先週のある日。

夫いわく、「今週末(7月16日頃)から来週末(7月24日頃)にかけて、キナイ川にレッドサーモンのセカンドラン(遡上第二波)が来るらしい」。そして、「ディップネットを買って今週末に出かけたい」。

「ほんとに今週末に来るの?」(週末はのんびりしたい気分40%、疑心暗鬼度60%)

「それはわからんけど、来週末じゃあ遅いような気がする」

「ふーん」

その後もそんな感じの会話が何度か行われたが、結論は出ないうちに、我が家のガレージにディップネット(大人が5人ぐらい入る「巨大タモ」)が鎮座することとなった。

そして土曜の朝。ちょっと用事があり、午前中に出かけて帰宅すると留守電が。

近所に住む友人から、「ちょっと前からキナイにデッィプネットに行ってる○○(友人の夫)によると、今朝群れが来たらしい」というメッセージ。

…とうとう来たか。とうとう、我が家もディップネット初挑戦か。

解説しよう。

「デッィプネット」とは、アラスカ州民だけが許される漁法で、決められた期間内だけ、決められた川の河口で、「巨大タモ」を使ってサーモンをすくっていいというもの。フィッシングライセンスを購入してディップネット許可証を入手しさえすれば、家長25匹、その他の家族1名につき10匹の合計数獲っていいことになっている。我が家は3人家族だから、45匹までは獲っていいのだ。

これは「釣り」というよりは「漁」で、竿で釣ることを趣味としている人の中には「ディップネットは面白くない」という人も少なくないようだ。

でも、1回でかければ大量にサーモンを確保できるというのは、少なからず魅力的だ。もともと私は釣り師でもなんでもないので、サーモンが手に入って冬に向けて備蓄ができればそれでいいのだ。

…というわけで、それまでとは別人のようなやる気を見せて用事を済ませ、キャンプの準備を済ませて、7月16日午後4時、いざ出発。キナイ川河口まではアンカレジから約3時間の道のりだが、4歳児連れなので現場に到着したのは午後8時過ぎ。

私たちが行った一帯は料金を支払わないと入れない場所。トイレも水もない砂浜にテントを張って1泊するだけで30ドル…。まあ、サーモン45匹を考えれば仕方ない出費だ。

いや、45匹獲ろうなんて、考えてもいなかった。だって、どうやって処理するの?冷凍庫に入らないよ。うちの場合、15匹もあれば、冬が越せるじゃない。

まあ、どれぐらい獲れるかは、やってみないとわからない。

さて、砂浜に車を乗り入れ、動けなくなって助けてもらうこと1回の後、テントひしめくデッィプネッター銀座に突入。

最初は満潮直後だったせいか、海に入っている人の姿は少なかったが、その後潮が引くにつれてディップネッターの数が急上昇。遠く海面にサーモンが跳ねているのが見える。

「のんきにサンドイッチ食べてる場合じゃない!」と夫を車から追い出す。私は4歳児(と0歳犬)の子守りなので砂浜で待機。夫、ウェイダーをはいて巨大タモを持って出動。

ちなみに、巨大タモはアンカレジのお店で買うこともできるが、こだわり派は自分で作ったり、専門店で買ったりするようだ。この日も四角や丸の様々な形の巨大タモが海に花を咲かせていた。

それにしても、河口一帯は、ディップネッターとカモメと浜で獲れたサーモンをさばく人と四輪バギー(魚や道具を運ぶのに便利だが、新車だと1台100万円以上するようだ)を乗り回したりぶらぶらしたりする老若男女で、異様な盛り上がりを見せている。

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しかし、周囲の喧噪もどこ吹く風、4歳児はここまで来ても砂遊びである。

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海に入って間もなく、夫の巨大タモにもサーモンがかかった。やったあ!

かなり大きなレッドサーモンだ。

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獲れたら岸まで来て魚を網からはずし、また海に戻って行くという行動を繰り返すので、かなり疲れるはずだ。私は岸で待っていて、内蔵を出したりエラを取ったりする係。車や四輪バギーが走り回る中の子守りも、それなりに疲れる仕事だけど。

キナイ川のディップネットは、午前6時から午後11時まで行っていいことになっている。この日は午後6時が満潮で、その後引き潮とともにディップネッターは遠浅の海をどんどん遠くに進んで行く。

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夕日が美しい。対岸のリダウト山に噴煙が上がっている。これで午後10時30分頃。

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初日の収穫は5匹。父ちゃんのご帰還だ。

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何にしても、初めてのデッィプネット体験が獲物付きでよかった。

翌日、午前6時になるとみなテントからわらわらと出てきて、巨大タモを抱えて海に入っていく。この日も、レッドサーモンたちは河口目指して大挙してきた。

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魚の処理の仕方が、これまた見物。毎年来ているような人は、システムが出来上がっている。効率大賞のこの方。浜辺の簡易キッチンが素敵。

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我が家は2日目も5匹で、合計10匹で終了。これで十分、クーラーボックスにこれ以上入らない。初挑戦でこれだけの獲物があるなんて、ラッキーもいいところだ。

午後7時頃帰宅すると、もう1件、また別の友人から留守電が入っていた。

「キナイ川に、レッドサーモンがたくさん来ているそうですよ…」

私たちが出発した後すぐに電話をくれたらしい。なんてすばらしい連絡網。情報を提供してくれた方、どうもありがとうございました。

それにしても、それにしても…。

さっきまで元気に泳いでいたサーモンたち、岸にあげられてバタバタバタバタ。そこで、頭にがつんと一発、お見舞いする。おなかを開いて内蔵を出しても、まだ心臓は動いている。魚をさばきながら、思わず「ありがとう。」と口にしていた。

気持ち新たにもう一度。

あなたたちの命をおいしくいただいて、この夏を、そして来る冬を、元気に乗り切りたいと思います。サーモンさん、ありがとう。そして、アラスカの自然に感謝。

ちなみに、キナイ川には、引き続き記録的な数のレッドサーモンが押し寄せているらしい。

今度はいつ行こうか…?なんて、もう考えていたりして。
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by haishirokuma | 2011-07-20 16:27 | 小熊のAkko | Comments(1)

とうとう…

今年も夏至が過ぎてしまった。

…というのはアラスカでは禁句なんですが。

6月18日、ダウンタウンの夏至のお祭りに行った。四番街が歩行者天国になって、楽しいアトラクションがいっぱいあった。道路に砂場やプールができている。そして、いったいどこから湧いて出てきたんだ?と思うほどの人ごみ。

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おなかがすいたので、Orsoでご飯を食べて四番街に戻ったら、あの喧噪がまるで夢だったかのように静かになっていた。

砂場の砂を片付けるスタッフ。

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さ、さびしい…。

今年も本当に夏至が終わってしまったんだなあ…。
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by haishirokuma | 2011-07-01 15:15 | 小熊のAkko | Comments(2)

2011年初キャンプ

6月の第2週目に今年発のキャンプに出かけた。

キングサーモン狙いでニニルチックに行ったのだが、このときは雨、寒い、サーモンの遡上はスロー、と、よくない条件がそろっていた。イヤになって帰りたくなる、あるいは家族みな不機嫌になり喧嘩、などの要素は十分あったのだが、幸い何事もなく、これはこれで楽しい週末となった。

仕事を終えて出発した金曜。途中のクオーツクリークキャンプ場で休憩。

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0歳犬と荷物。

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キャンプ場のクロユリ。つぼみがかわいらしい。

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雨のキャンプ、たまたま持っていたタープが役に立った。ご飯はタープの下で…。雨がよく降っているときは写真を撮らなかったようだ。

ニニルチックの村は雨でも晴れでも、潔い風景なのであった。

帰り道、レッドサーモンを狙って竿を出す?4歳児。

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初釣果はならなかったが、自然の中で過ごした3日間、満足したようだった。
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by haishirokuma | 2011-07-01 14:52 | 小熊のAkko | Comments(0)