HAIしろくまツアーズスタッフ作成。アラスカ州アンカレジから、四季(二季?)折々の便りをお届けします。


by haishirokuma
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

<   2011年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧

ひょんなことから、ハリウッド映画に出られるかもしれないということになった。

…私ではなく、うちの4歳児なのだが。

2008年にアラスカ州議会で可決されたFilm tax creditsという優遇税制のため、最近何本かのハリウッド映画がアラスカ州内で撮影されている。

大物スターがアラスカで撮影したり、地元民からキャストを選ぶオーディションが行われたりしている、ということは時々耳にしていた。実際に友人の家族がオーディションに行って役をもらった、という話も聞いていた。

そんな話が、我が家にも突然降って湧いた。

先日あるスーパーの駐車場を歩いていたら、地元のキャスティングエージェンシーの人が声をかけてきたのである。

…私ではなく、うちの4歳児なのだが。

聞けば、「4歳ぐらいのチャイニーズ子役」を探しているらしい。映画は有名な(でも私は名前を知らない)ハリウッドスターが主演なのだそうだ。4歳児はジャパニーズだが、台詞は吹き替えか何かになるらしく、中国語(あるいは英語)が話せなくてもシャイでなければいいと言う。本人に聞くと、訳がわかっている様子ではなかったが、「映画に出る」と妙に乗り気だ。

そんなわけで、翌日オーディションに行った。場所は何と、うちの近所の倉庫(だと思っていた建物)。

会場にはキャスティングエージェンシーのお姉さんの他、誰もいない。お姉さんの質問に答えたり、お姉さんの真似をしてね、と言われて真似っこごっこをしてみたりすること約10分。本人、かゆいところを掻いたり、もじもじしたりしているうちにオーディション終了。「もし映画に出られることになったら電話するわね」とのこと。

まあ、オーディションに行けただけでもよかったねえ。いい経験だったよ、お母さんも…なんてことで、すっかり映画のことは忘れていたのだが、その1週間後の夜。

突然、このお姉さんから電話がかかってきて、「明日撮影があるから、こないだと同じ場所に来てね」とのこと。

…私ではなく、うちの4歳児なのだが。

おおおお!!!!こりゃあ大変だ。翌日の予定を変更して、何だかそわそわしながら就寝。

当日は衣装合わせなど準備の後、出番を待つ。あの「倉庫」は、スタジオでもあったのだ。エキストラの人たちや、俳優さんらしき人たちが、うろうろしている。

台詞は吹き替えになるのだが、何かしゃべっている様子を撮らなくてはいけないらしく、本番までに台詞を練習しておいてね、と言われて台本を渡された。

これがまた難しく長い文章の台詞で、4歳児途中でイヤになる。

そうこうしているうちに、お化粧に呼ばれた。化粧室に行くと、2台の化粧台のひとつに、優しそうなおじちゃん(おじいちゃん?)が座っていた。

何となく見たことあるような、ただものではなさそうな感じなのだが、恰好はいたって普通で、隣に座った4歳児に「名前なんて言うの?」なんて気さくに話しかけてくれた。私はまだ狐につままれたような気分をひきずったままで、このおじちゃんに挨拶だけして、4歳児の写真だけ撮り、あとはぼーっとしていた。その後、このおじちゃんは他の役者さんらしき人と台詞の練習を始めた。

…この人が、アカデミー賞俳優、ジョンヴォイトだったということに、後から思い至った。

あの化粧室で私の周りにいた人は皆、「あらら、この人、ジョンヴォイトを知らないんだなあ…」と思っていたに違いない。

だって、よく知らなかったし、ぼーっとしてたし…。

おー恥ずかしい。おーもったいない。せめて写真を1枚、一緒に撮ってもらえばよかった!

これまた全く知らなかったのだが、ジョンヴォイトさん、この映画や過去の映画の撮影で、アンカレジの街に最近時々いらっしゃっているんだそうだ。今度お会いしたら、お声をお掛けしてみよう!

撮影はスタジオでたくさんのカメラとたくさんの大人に囲まれて、20分ぐらい2回行った。それはもういろいろな役回りのスタッフがいたのだが、子役のすぐ隣で、なおかつカメラに入り込まない位置で子役と一緒に台詞を言ってくれるおじさんが、台詞を言いながら、ずっと4歳児の手を握っていてくれた。こういう仕事もあるのだなあ。

…そんなわけで、このシーンがカットされなければ、「Tiny Detectives(仮題)」という映画に数秒だけ4歳児(その頃には6歳児か7歳児か)が登場するかもしれない、という話なのだった。

それにしても、なんで私じゃないのかな?(もういいって。)
[PR]
by haishirokuma | 2011-06-17 08:14 | 小熊のAkko | Comments(2)

6月2日:水上飛行機

毎年この時期に行われるアラスカ観光業界の年中行事の一つ、Rust's Flying Serviceの「試乗会&試食会」が今年も6月4日に行われた。

子連れ参加の場合、目玉はやはり水上飛行機試乗。マッキンリー山遊覧飛行やフライインフィッシングなどで有名なRust'sが、招待客を30分ぐらいのアンカレジ周辺ミニ遊覧飛行に連れて行ってくれるのだ。

我が家とボス熊家の母子4名、開始時間の前からスタンバイして列に並ぶ。

d0143355_7285256.jpg


いよいよ、出発!

d0143355_7292859.jpg


「我が家はあの辺かな?」「あの建物、上から見るとこんな風になってたんだねえ。」「アンカレジって、やっぱり緑が多いねえ。」

d0143355_7304415.jpg


あっという間に遊覧飛行終了。

この後は他の参加者の人たちと楽しくおしゃべりし、いろいろな料理の味見をして、帰途についた。4歳児はまだまだ飛行機を見ていたかったみたいだけど…。
[PR]
by haishirokuma | 2011-06-16 07:34 | 小熊のAkko | Comments(0)

5月27日:フーリガン漁

気付いたら、前回の記事から1カ月近くも経ってしまっていた。本業のアラスカ旅行現地手配会社のお仕事が忙しかったからなのであり、これは決して言い訳ではない。

さて、毎年5月中旬がピークのフーリガンの遡上。今年はいつもより約2週間ほども遅いようで、また去年のフーリガンがまだ大量に冷凍庫に眠っていることもあり、今年はもういいか…なんて思っていた。

しかし。新鮮なフーリガン、一食分ぐらいすくってもいいんじゃない?と、5月も終わろうかという29日、スワード日帰りの帰りに20マイルクリーク近くの海岸で挑戦してみた。

d0143355_5234623.jpg


いましたいました…。

ひとすくいで20匹以上入った時もあっただろうか。

d0143355_5334549.jpg


ウェーダーも長靴もなしで、どんどんすくえる。4歳児も父ちゃんと一緒に網を持ってすくう。すくったものをクーラーボックスに入れてまたすくう。

あまり獲れすぎると困るので、約10すくい、20分程度で終了。だいたい100匹ぐらい、そのうち卵がぷりぷり入ったメスが半分弱。いい感じだ。

過去には1時間以上やって3匹、なんていうときもあったから、今回はすばらしい成果だ。この後行った友人によると、ひとすくい数十匹ということもあったそうである。

その後、このフーリガンたちはひもの(塩、しょうゆみりんの2種類)となり、甘露煮となった。塩干にして冷凍しておくと、天ぷらやグリルなどに展開でき重宝する。

サーモンやハリバットにくらべれば小さく地味で、場合によっては見向きもされないフーリガン。しかし、このアラスカの春を告げる魚たちは、あるときは主役、あるときは脇役として、我が家の食卓をにぎわすのである。
[PR]
by haishirokuma | 2011-06-16 05:37 | 小熊のAkko | Comments(0)